■豊かな生活を送るために犠牲になる土地がある可能性があります。このような問題が全国の地方地域で起こっている現状を知ってください
勝浦市鵜原地区は漁業、観光、民宿などで生計を立てている住民が多い、漁村です。
反対の会では約280世帯強の住民に対し、産業廃棄物処理場建設問題に対し、意思決定を表示していただくため、書面での意思表示を行っていただきました。この産業廃棄物問題については、寝たきりもしくは闘病中で意思表示ができない2世帯を除き、すべての世帯・住民が反対の声を挙げてくださいました。
法律では建設業者が法律で定めた建設基準をクリアすれば、建設の許可を出さなければなりません。不許可もできるのですが、業者から訴訟を受けるリスクを抱えてしまうという可能性もあるからです。
鵜原をはじめ勝浦市は漁業、観光が基幹産業です。景気低迷の波は勝浦市にも押し寄せていますが、私達住民は現在、地場産業、観光などで勝浦を盛り立て、自力復興に力を入れている最中でもあります。
そこに突如、この建設計画が浮かび上がりました。仮に産業廃棄物処理場が建設されれば、観光客は減少するでしょう。なぜなら、産業廃棄物処理場から流される汚水がある海では泳ぎたくありませんよね?
漁業も将来的には成り立たなくなる可能性も高いでしょう。第一産業を担う漁師をはじめ、漁師の管理業務を担う漁業協同組合、漁師が採った魚を都内に運ぶ卸業者、魚を入れる発泡スチロールを販売する事業者、魚介類の加工食品を手がける製造・販売事業者なども大きな影響を被るでしょうか。こちらも、産業廃棄物処理場から流される汚水がある海で採れた魚介類は食べたくないですよね?
現在、食の安全が声高に叫ばれています。ツイッター、フェイスブックに代表されるソーシャルメディアの発達で、こういった問題はすぐさまに全国に広がっていきます。風評被害も免れないでしょう。
推測になりますが、産業廃棄物処理場を建設しようとしている会社は、神奈川県をはじめ、首都圏から出た産業廃棄物を持ち込むものと思われます。このように、首都圏から出た産業廃棄物は全国各地の地方地域で処理されている現状が多いのが実情です。処理場が建設されることで、恩恵を受ける地域もあるでしょう。しかし、この地、勝浦市鵜原区では恩恵を受けることなく、基幹産業が壊滅する恐れが高いのです。
この問題をはじめ、全国で発生しているゴミなどの産業廃棄物問題をご理解いただきたいです。法律ではどこに産業廃棄物処理場を建てることは可能です。もしかしたら、あなたがすんでいる家の隣にだって建てられてしまう可能性もあるのです。
ゴミ問題について、ひとりでも多くの人たちが意識を持って、ゴミや産業廃棄物を少なくする取り組みを行っていただきたい。そして、豊かな生活を送る人たちがいる一方、犠牲になってしまう地域、人々もいるということをご理解いただきたいです。